気象予報士試験とは
ご挨拶
こんにちは。
気象予報士試験に合格した、現役東大生のゆきまるです。
当ブログは、私の勉強法などを備忘録として書き綴るものとなります。
さて、私は独学でなんとか気象予報士試験を乗り切りました。
試験勉強中は、同志がいないことの寂しさや、勉強法が正しいのか、などといった不安にかられることもありました。この原因には「気象予報士試験に合格するための方法が流布していない」ことがあると思います。
そこで当ブログでは、スクールに通う方や独学で学ぶ人全員に、私の経験談や勉強への取り組みを発信していきたいと思います。ほんの少しでも、参考になることがあれば幸いです。
気象予報士とは
気象予報士は、気象庁の提供する気象データを、適切に利用できる技術者を確保するため、平成6年に創設されました。
気象の現象の予想は、法律で気象予報士しか行えないことになっています。
というのも、気象の予測は専門性の高いことであり、防災にも密接に関連することなので、粗雑な予測をすれば人命に関わることになるからです。そういう意味で、気象予報士はエキスパートであると同時に、大きな責任を持つことになります。
気象予報士試験について
合格率はわずか5%
気象予報士試験の日程、受験資料、試験の過去問などは公式のホームページから参照できます。気象予報士になるには、気象予報士試験に合格する必要があります。
試験は全国6都道府県で行われます。
1年に2回実施されるこの試験、年齢の制限のないボーダレスなものでありながら、合格率がわずか5%ほどという、非常に難関な試験となっています。このことからも、きちんと対策しないと受からない、覚悟の必要な試験だとわかります。
試験の構成
学科試験(一般知識)
選択式(マークシート形式)で15問出題されます。試験時間は1時間です。
そのうち11問ほどは気象に関する物理的な知識や、気象現象に関する知識が問われます。残りの4問ほどは気象に関する法律についての出題となります。
学科試験(専門知識)
選択式(マークシート形式)で15問出題されます。試験時間は1時間です。
一般知識が物理的な側面が強いのに対して、専門知識では観測データの取り扱い、観測設備の性能、予報システムの評価といった、暗記面の強い試験である一方、学科試験(一般試験)や後述の実技試験との複合的な問題も多々見受けられます。
実技試験
試験時間は75分で、2セット行われます。(合計で2時間半の試験です)
長いように感じますが、実際に解いてみると全然時間が足りない、ということもよくあります。
実際に天気図を見て気象の状況を判断する、学科試験に比べるとより実践的な試験になります。また、普段ニュースなどで目にする地上天気図だけでなく、下のような高層天気図(地上より上の気圧における天気図)を解析せねばなりません。
出典:気象庁ホームページ
初めて見るときはわけがわからないと思います。大丈夫です。次第に慣れます。
合格基準
- 学科試験:一般試験、専門試験ともに15問中11問
- 実技試験:総得点が7割以上
が合格基準となっています。しかし、難易度を考慮して、合格基準が引き下げられることもあります。
また、学科試験2つと実技試験を全て合格しないと気象予報士にはなれないのですが、学科試験(一般試験か専門試験)を受かった場合、それ以降1年間は学科試験(学科試験か専門試験)が免除されます。
まとめ
気象予報士試験は非常に難関な試験であり、出題の幅が広いために、網羅的な学習をしなければなりません。
大変ではあるのですが、それだけに取得する価値のある資格だと思います。
今後は勉強法についての記事も書こうと思っておりますので、一緒に頑張りましょう。