【教材編2】参考書の選び方のススメ【気象予報士・学科試験(一般知識)】
お久しぶりです。
東大生気象予報士のゆきまるです。
以前の記事で、気象予報士試験の学科試験(一般知識)の教材を紹介しましたが、その続きとなります。今回はゆきまるが実際に使用したものや、書店で目を通したものを紹介いたします。
試験を受けようと思っている方のお役に少しでも立てれば幸いです。
学科試験(一般知識)の教材
新 百万人の天気教室
一般知識だけでなく、専門知識にも触れられています。数式を多用していないために、初学者におすすめの本です。内容も幅広いために、試験合格に向けて着実な基礎の地盤作りができると思います。前書である「百万人の天気教室」は改定前のものなので、購入する際には「新」のついた改定後のものを購入するとよいでしょう。
気象予報士かんたん合格テキスト
おすすめする方も多い、学科一般知識の入門書です。数式が平易に記述されているので、数式が苦手な方でも安心して理解できるようになっています。ただし、理系で数式を理解するのが好きな方にとっては、数式の解説に疑問が残るかもしれません。
全体的にわかりやすい言葉で解説され、デザインも見やすくなっており、初学者には大変おすすめです。
演習問題も載っていますが、量は少なめなので、他の演習書でカバーする必要があるかもしれません。
また、誤植や、読みづらい箇所もあるようですので、購入する際にはなるべく新しい版を購入するとよいでしょう。
気象予報士合格ハンドブック
学科専門知識や実技試験についてもまとめられています。演習問題も記載されています。詳細な解説や理論づけは書かれていないので、他の参考書で学習した後に、復習のためにざっと読み通すような本だと感じました。
気象予報士かんたん合格 解いてわかる必須ポイント12
問題演習をし、解説を読んで学習していく書籍です。学科試験が中心ですが、実技試験についても少し記述されています。イラストを混じえながら解説されており、見やすい上にわかりやすい内容となっています。
他の教材で基礎を作った上で、ワンポイントとして付け加える教材だと感じました。
気象予報士試験標準テキスト 学科編
「一般気象学」をよりわかりやすく、気象予報士試験向けにまとめたような内容です。専門知識にも対応しています。版の古いものは、情報が古かったり誤植があるかもしれません。
読んでスッキリ! 気象予報士試験 合格テキスト
学科専門知識にも対応しており、実技試験においても回答に必須の基礎事項が記載されています。字が大きいために見やすく、赤シートにも対応しています。ざっくりと気象学の概要をなぞるにはいいですが、個々の知識の詳細については触れられたいないように思いました。
解いてスッキリ! 気象予報士学科試験 合格問題集
学科試験の問題集で、一般・専門知識ともに約110問ずつ、実際に試験に出た過去問が収録されています。赤シートにも対応しており、一通り学科試験の内容に精通したのちに、ざっと解くのによいかもしれません。
ただし、収録されている過去問の年数が少なめであることや、Amazonレビューによると誤植が多いこと、数式が難解であることには注意が必要でしょう。
気象庁ホームページ
www.jma.go.jpある意味「公式」の参考書ですね。幅広い知識が記載されており、学科の専門試験や実技試験にも通じる多くの情報が得られます。ネットの情報であるために、最新の情報や言葉の定義を確認できます。また、ただただ天気予報や天気図を眺めるだけでも、大変勉強になると思います。
気象系You Tubeチャンネル
昨今では動画による教材やオンライン授業が身近なものになり、世の中に浸透してきています。気象学に関しても、良質な内容のコンテンツが増えてきています。
You Tubeでのおすすめのチャンネルは、Team SABOTEN 気象専門STREAM.です。その中でも、学科試験に関して特におすすめなのが「だいたい3分ラーニング」です。その名の通り、おおよそ3分ほどで学科試験に関する内容が非常にわかりやすく理解できます。
まとめ
今回は、気象予報士試験の学科試験(一般知識)に関する参考書を紹介いたしました。以前の記事で紹介した、気象学のバイブル的書籍である「一般気象学」なども参考にしながら、着実に気象学の基礎を形成していきましょう。